花見

花見には大体ろくな思い出が無いような気がするが、遠い思い出をたどれば・・・そもそも子供の頃は、花見などする習慣が無かったことに気付いた。というのは、野生の桜があったので、わざわざ見物する風習が無い土地だった。大学に入って、花見というものをしてみようと、友人と初めて千鳥ヶ淵に行ってみた。桜よりもその友人のことを思い出す。彼女がその時着ていたスプリングコートとか。一番きれいな花見の記憶は、芝増上寺にその当時働いていた会社のメンバーと夜たまたま見に行ったときのもの。あまり知られていないらしく、人気が無く静かで頭上一面夜気の中、桜が広がっていた。一夜の幻のように思いだす。

私の転機

自慢じゃないが、私の人生は転機の連続。転機という点をつなぎ合わせて今まで来たような・・・原体験が大事だと思っていて、私の場合、それは18歳の時の大学選びの時で、地方の出身だったのだけど、親の反対を押し切って東京の大学に行ったこと。色々と大変なこともあったけど、好きなことを自分の力で実現する方がハッピー、という感覚を覚えた気がする。ただ、そういうことをするにはそれなりにエネルギーとか冒険好きな精神が必要で、そういったものは、生い立ち、遺伝が影響する、というこを最近しみじみ思っている。確か小林秀雄さんが「経験が個性を作るんじゃなくて、個性が経験を作る」とおっしゃっていたような気がするけれど、それは正しいと思っている。私の場合、強気に出た後、疲れて逆に保守的な道を選んで、結局、後悔してみたり。はたまた悩むのに疲れて、ゼロからスタートしてみようとしたりして、また後悔したり。ジグザグな感じだけど、このままでいい、と思ったことは一度もない。いつまでも変化を求め続けたいと思っている。

私と読書

もともと趣味嗜好が無い私。そんな私がそこそこ趣味と言えるのが、料理と読書でしょうか。読書について言えば、毎日所有する本の中からその日の気分に合わせて1冊を選び、夜ベッドに入って眠りに落ちるまで漫然と読む習慣です。好むと好まざるとに関わらず、女性管理職になって約10年。ちょっと筆舌に尽くしがたいような困難の連続で、大体毎日何らかのストレスを抱えて家に帰ることになり、その上、仕事のストレスは仕事でしか解消できない性格なので、1日の終わりに心のよりどころとしてせめて本を読む、そんな感じです。本の主人公に重ね合わせて、明日は今日とは違う自分になって仕事に取り組もう、と毎晩読書から勇気をもらっています。

ブログをやっていて良かったこと

ブログをやっていて良かったことについて。今までブログをやってなかった人がブログを始めて何らかの形で楽しんでくれることを見ると大変嬉しく思います。(これでは答えになっていないかも。)

私とはてなとの出会い

私とはてなとの出会い」について。2004年か2005年の日経ビジネスの「web2.0の76世代」特集ではてなが取り上げられていた。近藤さんや川崎さんが登場していて「人力検索」の開発エピソードや「立ったまま会議をする」とか自由闊達な社風がオフィス風景と一緒に紹介されていた。その頃、数人で始めた会社が上場して、だんだんつまらない社風になり、一緒に起業した仲間が辞めたりして鬱陶しい思いをしていたところだった。爽快なショックとともに、鮮烈な印象を持った。今でも写真まで記憶している。その時の自分の風景とともに。偶然起業仲間が近藤さんの知り合いで、「あの人は毎日7時までしか仕事しないんだよ、頭がいいんだよ」と聞いたことを覚えている。